角ゴシック体
提灯(ちょうちん)に限らず様々な広告ツールのデザインで使用され、最もメジャーなフォントがゴシック体です。文字の線の巾が均一でトメやハライなどの装飾がなく(カザリと呼ばれます)見え易い文字の形として大変重宝されています。
実は欧米では逆にカザリのあるフォントがゴシックと呼ばれており、日本とは全く逆なわけなのですが、なぜこのように全く正反対の文字を日本でゴシックと呼ぶようになったかというと、アメリカのベントンが創作した線幅が統一なフォントに「ゴシックに替わる書体」という意味で「オルタネート・ゴシック」と命名し、それが日本で定着して、次第に長い名前を省略して「ゴシック」と呼ぶようになったようです。
ゴシックに代わるフォントがゴシックと呼ばれるようになってしまった原因は、こういった誤りからだったようです。